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約束を果たすとき

  • 2014/05/12(月) 00:38:49

二年前、幼馴染が結婚しました。

大人になってからは、とても仲の良い友人、という感じではないものの
細く長いお付き合いをしていました。
彼女はある時から、陰口というものを一切口にしていません。
少なくとも、私の前では。
高校生の頃から、密かに彼女を尊敬しています。


そんな彼女が三十路最終年での結婚です。
知らせを聞いたとき、嬉しかったー。



自分が結婚した時、当時流行りのウェディング・ベアを作りました。
紋付羽織袴、白無垢のペアです。
【しあわせくまさん】というキットでしたが、レシピを無視してリアルな感じにしまして
思えば、これが私の最初のミニチュア着物作りでした。

彼女が「これをくれない?」と言ったので、「その時がきたら、新しく作ってあげるね。」と。
時が流れ、10年ほど過ぎた頃、ああ、あの時あげれば良かったな、もう彼女は結婚しないのかも。
そんな風に考えていたので、結婚の知らせを聞いた時は、約束を果たせることが嬉しかったです。






今日、別のお友達のブログを読んでいて思い出しました、まだここにこの画像をアップしていないということを・・!



001-1.jpg



凝りました、これ。

羽織の紋は呉服店で扱っている、ちゃんとした貼り紋。
わざわざ新郎さんの実家まで連絡してもらって家紋を確かめました。


白無垢は着せ替えできます。

手を揃えられるように、カギホックを縫い付けてありまして、
綿帽子の内側には形状保持用の枕も仕込んでありますw
それをしないと目深な被りになってしまうし、耳の形に沿って
てっぺんが凹むからです。

自分のベアはキットに入っていたポリエステル製の生地で作りましたが
この新婦ベアは帯以外はオール正絹を着ています。



025-1.jpg




お色直しの色打掛。メールと電話で詳細を聞き出しました。
試着の写真を見せてもらったら簡単でしたが、そういうのはルール違反かと思いまして
色と刺繍がある、という話を頼りに作りました。

かなり似たイメージに仕上がったので、とても気に入ってくれました。


あとは、袴の紐をリアルに締めたりとか。
そんなの、着物に興味がなければどうでもいいのでしょうけれど
彼女のお母さんは、腕のいい着付け師さんですから、手を抜けないっ!と思いました。


新郎さんのお顔はを知らずに作ったベアは、何故かちゃんと似ていました。
私たまーに、すごく勘がいいんです。




当日の彼女、それはそれは綺麗で心置きなく祝福しました

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ミニチュア着物15 市松人形編の7

  • 2011/11/11(金) 19:10:04

足袋と箱セコも完成!
これで完全に仕上がりました!!





……でも…本当は…
末広(扇子)もないと、完璧ではないのです。
今回は製作を見送ります。

箱セコだけでも、胸に添えると華やかになりましたよね。






足袋は、昭和16年の手芸書に型紙付きで
作り方が載っていたので、縮小して作りました。
いせこみもして、なかなか、よくできたと思います。




もっとも、足指は繋がっているので、指部分は空っぽなのですが。


箱セコも、本に載っていたように作りましたが
ちゃんと懐紙も入れて、本物のように。



ビラ簪は、材料が見つからず、それっぽい物で代用。






完成したので、お別れです。
お松さま、お元気でね…(;_;)/~~~

ミニチュア着物14 市松人形編の6

  • 2011/11/06(日) 01:40:30

着付けまで 完了しました!

ちょっと、みすぼらしく感じられていた
お松(仮名)ちゃんですが、まるでお嬢様です。

ていうか、元々お嬢様ですね。
市松人形は豪華に作られて、羽振りのいいお家で過ごしていた人形のはずなので。
お松ちゃんも、そういうお家にいたようです。
復活!お嬢様!! ですわ。

うーん、やっぱり長襦袢は赤がよかったな。




いやもう、ここまで来るのに、やり直しの連続でした。
自分が嫌になりました。
もう少し慎重にやればいいのに。




帯は豪華に、たっぷり生地を使ってみたら、厚みが有りすぎて、直し。

手元にある現代の市松人形の帯も、検索で見た帯も
のっぺりしたフォルムで
ちゃっちいな~、、、と思ってはいましたが
寝かせて収納されることが前提に制作されているんでしょうかね。

最初は、ヴァンパイアの棺のごとく
松子(仮名)ちゃんにピッタリ フィットな
木箱に納まらない!という事態になってました。

前面はガラス板のスライド蓋つき、展示兼用箱だから
はみ出し厳禁なのです。

直しはしたたものの、クレームかも。
というのは、長年寝かせることになったら、人形が傷むかもしれない
と思うから…。

また直しかぁ。
ま、形ももう一つキマってないし。



おハゲ隠しのリボン(ぱっちん留め)
似合うかしら?





あとのメモは後日にいろいろ。

残すは足袋と箱せこ作り。
足袋は試作まで終わりました。

まさか、気まぐれに買っておいた古本が人形衣装作りに
役立つ日が来るとは、思ってもみませんでした。

ミニチュア着物 13 市松人形編の5

  • 2011/11/02(水) 09:49:41



や、やっと着物が完成しました…!


以下覚書的わりと専門的説明なので、適当に画像をお楽しみください・・・・・・・・・・・・・・・・・・




縫う時間より悩む時間が長く、予想よりもずっと大変な仕事でした。
衿は生地幅がたりなかったので、衿比翼をやめて、足し布に比翼用の生地を使い
伊達衿付きのような形にしました。
表地が厚いので、比翼を別に作るよりも馴染みが良いかもしれません。

iphone_20111101232952.jpg



袖比翼の仕掛けは、まあ上手いことできたと思います。

その昔、格式ある家柄の花嫁は、数日間続く披露宴に三色(黒赤白)三枚の着物を誂えて、
毎日重ねる色の順番を替えて着たそうです。

この袖比翼は、それを真似るつもりで上着と同柄になるようにしました。
材料とした訪問着の袖が左右同柄でしたので、こうしたことができました。
今回、意図せず裁ったのにもかかわらず、この袖比翼と共衿の柄合わせができたことはミラクル!!です。


iphone_20111101232224.jpg


袖比翼と言っていますが、袖口ナシのなんちゃって比翼です。
普通の付け比翼と違い、振りから覗くだけでなく、装飾として上着から
出せるようにもしています。

襦袢の袖と同じ作りです。
袖口は別に作ることもできますが、今回は省略。

比翼全体としては柄合わせできていないので、かなり自己満足的仕事なのですが、
まあ、いいか。精一杯やりました。




前身頃メインの柄合わせと背縫いが無いことにより
後ろ身頃の柄は上下逆さまになりました。
はっきり逆さまが目立つような柄は避けて、菊花と紅葉の柄をおきました。
裾回しの柄も逆向きですが、同じく菊花ばかりですので
ぱっと見の印象としては悪くないはずです。


もう一つ、やってみて驚いたことがあります。
胴裏に紅絹(もみ)を使うかどうか、と迷った時のことです。
白地の表地なので、白い胴裏にすべきかな、と思いつつ
時代的に紅絹にすべきかな、と生地を重ねてみたのです。

色の効果というのは面白いですね。
白を重ねるよりも、赤を重ねる方が断然よかった。
理由は、黄ばみやシミの薄茶が、赤を重ねると目立ちにくくなるからです。
白を重ねると、汚れが目立ってしまいました。

紅絹の意外な効果を知りました。


現代の生地は厚すぎて、裾回し、比翼にも表生地を使ったので、とても重くなってしいました。
前々から感じていますが、現代きものは重ね着に適していないように思います。





あとは肩揚げと腰揚げをしますと、このお嬢さんが着こなしてくれます。




松子(仮名)ちゃんです。
身長62cm、年齢は推定90歳以上。大正生まれだろうと思います。
とても綺麗な大人っぽい顔立ちでピンク系の色白さんです。
でも経年の薄汚れはあります。

松子ちゃん(仮名)は、松本市からやってきました。
オーナーさんは、なかなか裕福なお家にお生まれだったようです。
詳しくはご紹介できませんが、歴史の教科書の記述というのは
単に過去の出来事というだけでなく、現在まで積み重なり、繋がっていることなのだと
気づかされるお仕事となりました。

なりました、と言ってしまいましたが、まだ長襦袢も帯も作らなくてはなりません。
予定よりも、かなり遅れています。
頑張ります。




古い市松人形の画像を検索するときは、「答礼人形」がいいですよ。
「市松人形」だと怖ろしげな画像が紛れていますし、オリジナル着物を
着ていない人形ばかりでした。

市松人形用の仕立て本を取り寄せてみたものの、
製作者の意図が盛り込まれているためか
現代的な解釈の基に寸法を変更しているためか、
人形用と人間用の違いというものなのか、
あるいは自分の解釈が間違っているのか。

何箇所か疑問の部分がありまして、
オリジナルの古い着物を着た人形の画像を探したのです。

「市松人形=答礼人形」だと思っていなかったので答えを探すのに時間がかかりました。
一応、答えは探し出せました。
この仕事に取り掛かる前から分かっていれば、悩む時間も減っただろうに。
しかし明確な答えはなく、もう少し和装の変遷を勉強しなければダメなようです。

(たぶん、おはしょりとか抱き人形から置物人形への変化とかなんとか、、、メモメモです)

ミニチュア着物 12 市松人形編の4

  • 2011/10/30(日) 10:49:58

iphone_20111030101957.jpg

この着物の裾を切り取ったようなのは、比翼です。
本来は二着を重ねて着るべきところを
見える部分だけ、重ねておきましょう、
という節約的、薄着な部分着物。
衿と裾、袖の部品があります。


iphone_20111030101924.jpg

表地の着物と同じように作ります。
ちょっと下手にできています。。。

iphone_20111030101837.jpg

同じように見えて、表地よりも狭い幅に仕上げてあります。



iphone_20111030101801.jpg

というのも、こうして重ねて着たときに
比翼が内側にピタッと収まるようにするためです。
表地と同じ寸法のままだと、はみ出し、波打ち、
よくありません。

あくまでも下着(肌着とは違います。)なのでチラ見せ用。
静止状態では隠れていなければならないのが比翼です。
この画像では分かりやすく、比翼をずらしてあります。


ここで一番上の画像をもう一度見ていただくと
僅かに底辺の幅が狭い、台形になっていることに
気付いていただけるかと思います。

上端は表地とドッキングするので、表地と寸法は同じに
仕上げてあります。

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